【貸株サービスとは?】証券会社に株を貸すだけで儲けられるサービスがあります

こんにちは、きむ公です。
僕は、株式を中長期で取引しています。
購入した株は短くとも数カ月は証券口座で眠っている場合がほとんどです。

株は基本的に放置しておくだけで、株価上昇や配当金・株主優待といった恵みをもたらしてくれます(損失をもたらす場合もありますが……笑)。
しかし、証券口座に眠っている株をもっと効率よく働かせる方法はないのでしょうか?

結論から言うと、そんな夢のような方法が存在しているのです。

今回は、証券会社に眠っている株をより効率的に活用するための制度である貸株についてまとめました。
貸株制度は、今現在多くのネット証券で利用可能ですが、まだまだ利用者は少ないです。

今回の記事を読むことで、貸株で得られる利益の規模感貸株制度のメリット・デメリットがわかります。


貸株とは?

貸株は、 一般の個人投資家が、保有する株を証券会社に貸し、その分の貸株金利を受け取るサービスです。
証券会社に貸し出された株は、市場で空売りを行いたい機関投資家などの第三者にさらに貸し出されます。
図にするとこうです。
一般的に、ヘッジファンドなどの機関投資家は、空売りで儲けようとすることがあります。 この空売りをするには誰かからまず株を借りる必要があるのです。
そこで、株の貸し借りがスムーズになるように、貸株制度が整備されているということですね。
~補足~

補足として、株の空売りについて簡単にまとめておきます。

空売りの仕組み
①株をどこかから借りてきて市場で売却する
②一定期間が経過する
③株を買い戻して、もともとの貸し手に返却する
②の間に株価が下がっていれば、①での売値と③での買値の差額が利益になります。
普段、証券会社はこの空売りを行うプレーヤーに株を貸してあげているわけです。
しかし、証券会社も無限の株を持っているわけではありません。
そこで、我々個人投資家が証券会社に株を貸し、それを証券会社が空売りをしたい人に又貸しすることで足りない株を補っているのです。
株を貸せば、貸している間は貸株金利が貰えます。
現金を貸し出すと、金利をのせて返してもらえるのと同じです。

ちなみに、株を貸している間は株主としての様々な権利も一緒に貸し出していることに注意してください。
具体的には、
貸株で失う権利
・株主総会に出席する権利
・配当金を受け取る権利
・株主優待を受け取る権利

等です。
もっとも権利確定日前に株を返却してもらうことで、配当金や株主優待を受け取ることは可能です。
最近では配当金受取や優待受取の設定を自動で行えるネット証券も存在します(例えば楽天証券など)。

貸株でどれくらい儲けることができる?

さて、気になるのは貸株金利がどの程度もらえるのか、ということですよね。
結論から言うと、貸株金利が何%になるかは、銘柄によって異なります。

それでもあえて全体的な相場感を言うならば、1%以上の貸株金利がつけば良いほうといった状況です(2019年末現在)。
貸株金利1%の銘柄を500万円分一年間貸し付けた場合、貰えるお金は5万円です。
大きく儲けることはできないけれど、無いよりはマシといいったところでしょうか。
ちなみに、マネックス証券の場合2019年12月14日現在通常の銘柄よりも高い貸株金利を適用する ボーナス金利銘柄の銘柄数は以下のようになっています。

0.5%以上5%以下 485銘柄
5%以上 15銘柄

貸株金利ランキング上位5銘柄はこの顔ぶれ。

HEROZ(4382) 15%
ALBERT(3906) 10%
オリバー(7959) 10%
ZUU(4387) 10%
自動制御システム研究所(6232) 10%
HEROZの15%という数字はかなりインパクトのある数字ですね。

貸株金利の注意点

見た目の貸株金利だけを見て投資判断を下すことは禁物です。
貸株金利は需要と供給できまります。
つまり貸株金利が高いということは、それだけその株を借りたい(=空売りしたい)という人が多いということです。
要は、マーケットはその株が下がるリスクが高いと判断しているということです。
つまり貸株金利が高いという理由だけでその株を購入すると、株価の値下がりによって甚大な損失を被りかねません。
貸株金利で得た金額よりも含み損の方が大きければ、結局は損をしているということは認識しておくべきです。

貸株サービスのメリット

仕組みがわかったところで、次は貸株のメリットとデメリットを見ていきましょう。 まずは、メリットとしては、以下のことが挙げられます。
貸株のメリット
・金利がつく
・ほぼなにもしなくていい

金利がつく

言うまでもなく、金利がつくことが最大のメリットですね。
特に、長期投資前提であれば、どうせ動かすことのない株を証券会社に貸すだけで+αのお金が貰えるのは大きいです。
もちろん、短期売買を行っている投資家でも、金利が毎日貰える証券会社(例えばマネックス証券など)も存在するので安心です。

ほぼ何もしなくてもいい

貸株のもう一つのメリットは、手間がかからないことです。
ただ、貸したままほったらかしておくだけでOKです。
さらに楽天証券等では、優待や配当金を自動で受け取れるようにする方法もあります。
これを利用すれば、さらに楽ですね。

貸株サービスのデメリット

次に、貸株のデメリットを見ていきましょう。 主なデメリットは以下の4つです。
貸株のデメリット
・ 証券会社倒産のリスク
・ 優待がもらえなくなる(回避可能)
・ 配当金がもらえなくなる(回避可能)
・ 信用口座と併用できない場合がある
・ 証券会社倒産のリスク

順番に見ていきましょう。

証券会社倒産のリスク

株を現物保有している場合、利用している証券会社が倒産しても通常は資産に影響はありません。
証券会社は自社資産と顧客資産を分別管理することが義務付けられています。
さらに、仮に証券会社が法律に違反して投資家の資産を勝手に使いこんでいたとしても、1000万円までの資産は投資者保護基金によって補償されます。

しかし、貸株を利用している場合は、投資者保護基金に守ってもらうことができません。
大手証券会社を使っているなら倒産することはそうないかもしれませんが、一応このリスクは認識しておくべきでしょう。

優待がもらえなくなる(回避可能)

株を貸している間は、優待を貰う権利を失います。
もっとも、先述のように優待確定日前に株を返却してもらうことで優待取得は可能です。

配当金がもらえなくなる(回避可能)

優待と同じく、株を貸していると配当金をもらう権利も喪失します。
ただ、こちらも権利確定日前に株を返却してもらうことで配当金取得は可能です。
さらに、株を貸したまま配当金相当額を証券会社から受け取れる場合もあります(例えばマネックス証券)。

ただこの場合、受け取った配当金に相当するお金は配当所得ではなく雑所得に分類されるため注意が必要です。
税金面で自分に不利益が生じないかをよく検討してから利用するようにしてください。

信用口座と併用できない場合がある

これは証券会社によりますが、信用取引用口座を開設している場合、そもそも貸株サービスを利用できない場合があります。
信用取引と貸株サービスの併用ができる・できないを証券会社ごとに次表にまとめてみました。

楽天証券
SBI証券
カブドットコム証券
松井証券
マネックス証券

まとめ

最後に、貸株制度の内容をざっくりまとめておきます。
まとめ
  • 貸株制度とは証券会社に株を貸し、その分の貸株金利を受け取るサービス
  • 株を貸していると株主総会出席・優待受け取り・配当金受け取りの権利を失うが、
  • 権利確定日前に株を返却してもらうことで権利取得する手もある
投資家たるもの、貸株のような少し上級者向けの制度も上手く利用して賢く立ち回りたいものですね。
では皆様、よき投資ライフを!
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