個別銘柄の運命が二極化してきている

どうもこんにちは。きむ公です。

コロナショックの収束はまだまだ見えていません。
が、相場全体動きとしては幾分落ち着きが戻ってきたように思います。

この記事を書いているのは2020年の4月17日です。
4月16日のニューヨークダウの変動はプラス33ドルと、1%にも満たないものでした。
一時期、1日で2000ドル以上動いていたことを考えるとかなり穏やかな相場になってきたといえます。

ただ注意が必要な点があります。
全体としては穏やかに寝起きに見えても個別株はそれぞれもっと大きく動いているということです。
上がる銘柄と下がる銘柄が明確に分かれてきており、その動きが相殺することで全体としてはあまり動いていないように見えるというわけです。

今回はダウ銘柄に採用されている米国株の中で上がっているものと下がっているものを分類した上で、今後の最適な個別株投資戦略を考えて行きます。

上がっている銘柄

まずここ最近上がっている銘柄を見ていきましょう。
ダウ銘柄の中ではユナイテッドヘルス(UNH)ジョンソン&ジョンソン(UNH)マイクロソフト(MSFT)アップル(AAPL)などの銘柄が上昇しています。
これらはコロナによって業績が悪化しなかった、または悪化しないと考えられている銘柄です。

特に Microsoft やウォルマートはコロナによってむしろ追い風を受けている部分があります。
世界中でリモート会議が盛んになり Microsoft のteamsはユーザーが激増しました。

また緊急事態宣言や ロックダウンによって世界中で商業施設がクローズしまくっていますがスーパーは健在です。
というよりもはやスーパー以外行くことができないと言うような状態になってきています。
ということでウォルマート株も上げています。

下がっている銘柄

では逆に今下げている銘柄はどんな銘柄でしょうか。
こちらも結論を言うとコロナで業績に大きな影響を受けている銘柄です。
ボーイングやユナイテッドテクノロジーは航空関連のビジネスをしていますから、当然打撃は大きいです。
特にボーイングは経営破綻の危機すらあります。

また、住宅ローンなどのローン事業を大きく伸ばしていたJPモルガンチェース(JPM)はここに来て株価の大きな下げを見せています。
これから大規模な融資の焦げ付きという憂き目に遭うかもしれません。

消費全体の落ち込みからクレジットカードビジネスもダメージが大きいとみられているようです。
上のグラフに乗っているのは アメリカンエキスプレス(AXP)のみですが、実はビザ(V)も結構下げています。

今後の個別株投資戦略について

一時は、ファンダメンタルズを無視して全銘柄が暴落したり、逆に大規模な金融緩和によって誰彼構わず暴走するという場面がありました。

しかしここにきて、マーケットは変化しています。
市場動かしているのがコロナということは変わりありませんが、コロナが業績に与える影響を冷静に株価に反映しています。

こうなってくるとインデックス投資家は、ある意味強いです。
良くも悪くも個別銘柄の値動きが相殺してポートフォリオ全体の値動きがなだらかになるからです。

一方で、個別株投資家は大きなリスクを負うことになります。
今後、コロナが長期化すればするほど勝ち組と負け組の銘柄ははっきり二極化してくると思われます。
負け組の銘柄ばかりをポートフォリオに組み込んでいる場合のリスクはかなり大きいかもしれません。

ここに来て、リスク分散という言葉の意味が変わってきていると思います。
従来は単純にセクターを分散するだけでもリスク分散になっていました。
しかし、現状本当の意味でのリスクを分散するということは、コロナによって業績に影響があるものとそうでないものをバランスよくポートフォリオに組み入れることを意味します。

ちなみに、コロナによってあまり影響を受けない Microsoft のような銘柄のみで固めるのもありだとは思います。

しかし僕個人としては、今まで高すぎてなかなか手が出しにくかった銘柄(例えばVISA)が下げてきてくれているのはある意味ありがたいですし、本質的なビジネスの優良さを考慮すると、コロナが収束しさえすれば逆に大きなリターンが狙えると考えています。
ということでコロナショック下での負け組のビザのような銘柄も一定数ポートフォリオに入れていこうと考えています。

なお、この記事の内容は投資の勧誘を行うものではありません。
あくまでも一個人の意見です。
実際の投資は自己責任・自己判断で行なってください。

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