・株で損をしない為に基礎知識をつけたい
・良い銘柄を見分ける力がつくおすすめ書籍を知りたい
・株の達人たちが何を考えているのかを知りたい
こういった思いを持つ読者に向けて記事を書いていきます。・良い銘柄を見分ける力がつくおすすめ書籍を知りたい
・株の達人たちが何を考えているのかを知りたい
僕が実際に読んでみて株式投資の役にたったと断言できる書籍のみを厳選して紹介します。
全て株初心者にオススメできる良質な本です。
目次
『株式投資』 by ジェレミー・シーゲル
いきなりド定番本です。『株式投資』(画像の緑の方です)はアメリカの有名な経済学・金融の権威、ジェレミー・シーゲル先生が著した株式投資のバイブルですね。
この本の最大の結論は、「株式は長く持てば持つほど大きく儲かる可能性が上がる上に、リスクが下がりますよ」というシンプルなもの。
この結論に至るまでの膨大なデータ検証と、明らかにされる数々な意外な事実が圧巻です。
例えば、
- 株価の大変動は大抵の場合、特に理由なく起こる
シーゲル教授の検証では、ダウ平均が算出開始された1885年以来、ダウが5%以上動いた日は、全部で126日ありました。
しかし、その内特別なニュースが直前に確認されたのは、わずか30日だったということです。
言い換えると、残りの90日では、特に大きな材料も無いのに株価が大きく変動していることになります。
なんとなく、僕達は
大きなニュース発生→株価大変動
という図式を無意識で仮定しがちですから、これは意外ですよね。 他にもこの本には色々面白い結論が載ってます。
『株式投資』のコンテンツ(一部)
・長期のパフォーマンスでは債券やゴールドは株式に全く及ばない・株式の保有期間が長くなるほどリスクが下がる
・民主党政権の大統領下でも株価はさほどネガティブな影響を受けない
『株式投資の未来』 by ジェレミー・シーゲル
『株式投資の未来』もシーゲル先生の本で、先程の『株式投資』の続編にあたります(先程の画像の赤い本です)。この本は、「インデックス投資のその先を行く」ことがテーマで、 高配当株投資が過去どれほど大きなリターンを生んできたか を解説しています。
『株式投資』と同じく膨大なデータを使用して丁寧に検証が進められのが特徴です。
この本がきっかけで高配当投資を始めたという投資家も多いはずです。
『株式投資の未来』の内容(1例)
・「イケてる」IT銘柄よりも「イケてない」銘柄(石油・タバコ等)の方が儲かった・高配当銘柄は下落局面では抵抗を示し、上昇局面では爆発力を見せる
・高齢化社会が想定されるとしても長期投資をすべきである
。
また、高配当投資をしない人でも、この本の重要なキーワードである「成長の罠」(成長する企業の株価は高すぎる)を常に意識する必要があります。
そういう意味では投資スタイルに関わらず、全投資家が一度は読んでおくべき本だと思います。
『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』 by メアリー・バフェット
世界最高の投資家と名高いバフェットの投資術を解説した本です。個別株のEPS成長率とROEを見ることで、バフェットは資産を何千倍にもしてきました。
この本の特徴は、何と言っても練習問題までついている徹底ぶりです。
この本を読めば、自分が投資を検討している企業がバフェット好みの企業かどうかを嫌でも判別することができるようになります。
また、気になっている企業の10年後の予想株価も計算できるようになります。
僕はこの本を読んで銘柄選定に迷いがなくなりました。
そして今振り返ってみると、コロナで暴落した現状でも含み益が残っている銘柄は、だいたいこの本の方針に沿って購入した銘柄だということに気づきました。
ちなみに著者はバフェットの息子ピーターの元夫人です。
『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ』 by グレン・アーノルド
こちらもウォーレン・バフェットに関する本です。バフェットも初めから投資の達人というわけではありませんでした。
無名かつ大して裕福でもない一青年がどのようにして世界トップクラスの資産を築くに至ったかを詳細に追った本です。
当然、大きな流れで見ればバフェットの人生はガンガン資産を築いていくというサクセスストーリーです。
しかし細かく見れば、あのバフェットでも結構間違いを犯しているなというのが僕の感想です。
投資で赤字を出してしまったエピソードや、収益は上げたものの投資先企業再建の過程で大量のリストラを敢行し顰蹙を買ったエピソードがとても面白かったです。
企業を買収して経営権を握り、直接企業価値を高める手法は一般の投資家にはマネできませんが、彼の投資のベースにある理論や哲学はとても参考になります。
この本を読めばバフェットが単に投資のリターンを最大化するのではなく、投資を通じて関わる人間との関係を良好に保つことにどれほどこだわっているのかが分かって面白いです。
ウォーレン・バフェットがこれほど世界中で人気があるのも、単に投資が上手いからではなく、人間的な魅力が大きいからだということがよく分かりました。
我々もバフェットのようにありたいものですね。
『オニールの成長株発掘法』 by ウィリアム・オニール
グロース株投資家のバイブル、『オニールの成長株発掘法』も外せません。ここまで紹介した本は、「10年20年単位で成長する株をホールドしよう」という内容がメインでした。
しかし、こちらは「数ヵ月から2年程度で、数倍~数十倍となる成長株を狙う」という尖った内容です。
実際著者のオニールは、独自に開発した「CAN-SLIM(キャンスリム)」という手法で短期で莫大な利益を上げてきました。
それを解説したのがこの本です。
なにやら難しそうですが、投資の前提知識が無くてもOKです。
僕が、面白いと感じたのは損切りと利確のタイミングについての章です。
オニールは、パフォーマンスが悪い株はさっさと売り払い、含み益が出ている銘柄は持ち続けるのが大切だと説きます。
「あなたは自分の店(ポートフォリオ)に売れない商品(下がっている株)ばかり並べて、売れ筋商品(上がっている株)を仕入れずにおくのか」
という表現はグサっと来ました。
その他、チャートの読み方もカバーしてくれるので、僕のようなファンダメンタルズ信者には良い薬でもありました笑
『金持ち父さん 貧乏父さん』 by ロバート・キヨサキ
有名な『金持ち父さん』もオススメの本です。こちらは具体的な投資手法というよりも、投資マインドを形成する為の本です。
実は、賛否両論ある一冊です。
著者のロバート・キヨサキ氏は元から資産家だったわけではなく、この本を書いたおかげで資産家になれたのでは?という疑惑がある他、マルチ商法の勧誘に利用されることもあるという物騒な本です。
とはいえ、僕はこの本が嫌いではありません。
最大のテーマである
『自分がお金の為に働くのではなく、お金を自分の為に働かせる』
というマインドには大いに共感しています。
投資の他に副業を初めたい方にもオススメできる本ですね。
『ファイナンス理論入門』 by 木島正明ほか
こちらは大学の教科書です笑ここまでの本とは毛色が違い、数式がバンバン出てきます。
・なぜ分散投資はリスクを軽減するのか?
・どういう基準でポートフォリオを組むべきか?
といったことが数学的・統計学的に理解できます。・どういう基準でポートフォリオを組むべきか?
他にもブラック・ショールズ式(オプションの価格決定のための式)を初め、ノーベル経済学賞クラスの理論が色々と登場しますが、どれも解説が分かりやすい!
(高校理系レベルの数学と大学1年生レベルの統計の知識が前提になります)
ただ、注意点としては、意外と実際の投資では役に立たないということです笑
アカデミックに投資を学びすぎることは↑で紹介したオニールも批判してます。
(僕も初期の頃は、効率的フロンティア上のポートフォリオを組むことにこだわっていましたが、今考えると無意味でした笑)
実用性は云々としても、アカデミックに投資を理解したい方、経済議論でドヤ顔したい方にはオススメです。
初心者はまず株式投資本でファンダメンタルズ分析を学ぶのがオススメ
ここまで紹介した本の多くがファンダメンタルズ分析(業績やビジネスの内容から株の良し悪しを分析する方法)に関する投資本です。僕は、株の初心者はファンダメンタルズ分析を学ぶべきだと思っています。
チャートの形で株価の方向性を分析するテクニカル分析は、いわゆる「ダマシ」が頻繁に起こり、初心者が少し本を読んだくらいでは継続的に利益を出すのが難しい側面があります。
その反面、ファンダメンタルズ分析は長期的に見ると、ほぼ「ダマシ」がありません。
ビジネス自体が成長する企業の株価は、上がるものなのです。
資産形成に時間はかかりますが、バフェット本が教えているようなファンダメンタルズ分析をじっくり学んでいきましょう。
今回紹介した7冊以外にも、役に立った投資本はたくさんあります。
今後もちょくちょくこういった紹介記事を出して行こうかなと考えています。
ではでは。
(動画で株式投資を学ぶことも可能です。詳しくは↓の記事で!)
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