こんにちは。きむ公です。
今回は今最も熱い米国銘柄であるApple株の分析記事です。
Appleは最近のウォーレン・バフェットの主力銘柄としても知られています。
実際、株式投資の神に選ばれるだけあってここ最近のリターンは凄まじいものがあります。
今回の記事では、
- アップルの株価推移
- アップルのビジネス内容
- アップルのファンダメンタルズ
- アップル株が強い理由
目次
アップルの株価推移
まず、下に貼ってあるのがAppleの長期の株価推移です。2018年末には世界的な景気後退の懸念と米中貿易戦争の不安を受けて一時株価が急落しました。
150ドル前後まで売り込まれたAppleですがその後株価は凄まじい復活を遂げています。
一年と少しで2倍以上になりました。
アップルのビジネス内容
会計2020年度第1四半期の決算発表が1月27日に行われました。アナリストは、アップルの売り上げを約884億ドルと予想していましたが、蓋を開けてみれば実際の売り上げは918億ドルにも達しました。
ここに来て予想外の成長を遂げているアップルのビジネスとはどんなものでしょうか。
2020年度第1四半期の決算の製品売上の内訳を見てみましょう。
iPhone | 560億ドル(約6兆1100億円) |
Mac | 72億ドル(約7856億円) |
iPad | 60億ドル(約6546億円) |
ウェアラブル、ホーム、アクセサリー | 100億ドル(約1兆908億円) |
しかし注目すべきはウェアラブルデバイスやホーム、アクセサリー部門の成長です。
例えばアップルウォッチは発売当初は、期待はずれではないかという声もありました。
しかし今では部門全体はなんとMacよりも売上が大きいのです。
これは僕としても意外でした。
スマホはすでに世界的にかなり普及しています。
必然的にiPhoneの販売台数の伸びも限界を意識せざるを得ない状況にあります。
そこで最近は iPhoneに依存しすぎている体質から脱却すべくアップルウォッチやAir Podsなどのウェアラブルデバイス部門を強化していますね。
ただアップルの本来の強みは販売台数ではなく客単価が高いことにあります。
アップルの通販サイトを見てみるとiPhone 11 Proの価格は106,800円です。
これはiPhoneの中でも高い方ですが、安いAndroid端末なら3万円くらいで購入できることを考えると、やはり強気な価格設定だと思います。
iPhoneは、確かにカメラの機能ではAndroidに大きな差をつけていると言われます。
しかし、一般ユーザーが使う他の機能では正直Androidと大差ないという意見もチラホラ聞かれます。 (むしろ画面が非常に割れやすいと言う大きな欠点が個人的に気になります)
そんな中でもこれだけの価格を維持できて、そして顧客が喜んで買っていくというのはやはり一度確立したブランドのなせる業でしょう。
この強力なブランドがあるからこそバフェットもこの銘柄に大きな期待をしているのだと考えられます。
Appleは今後廉価版のiPhoneもどんどん生産していく方針を打ち出しています。
今までは安売りしないことを一つのステータスにしていたAppleがこのプロジェクトを成功させられるのかどうかは注目していくべき点です。
アップルのファンダメンタルズ
次にアップルのファンダメンタルズを見ていきましょう。グラフはYukinosukeの米国株投資からお借りしました。
Appleの営業利益推移
まず、完全な右肩上がりではないものの概ね利益は増加基調にあります。アップルの場合はむしろ利益が完全な増加傾向にないことは投資家にとって嬉しい面もあります。
マーケットに最も注目される銘柄の一つなので減益の時は想像以上に売り込まれることがあります。
歴史を振り返ってみればそういう時に恐れずに買い向かっていた投資家は莫大なリターンを得てきました。
アップルの利益率
高単価で販売できる iPhone のブランド力のおかげもあり営業利益率は25%付近をマークしています。 ただし、ここ数年微妙に減少傾向にあることには注意が必要かもしれません。AppleのEPS推移
AppleのEPSについてです。 EPSの推移も短期では波がありますが、長期的に見ると力強い増加基調を示しています。 最後に触れますが、これはもちろん利益が成長してきたということの他にアップルが自社株買いに積極的な企業であることも貢献しています。アップル株が強い理由
アップル株が強い最大の理由はもちろん、その強力なブランド力にあると考えます。iPhoneを持っているということを一種のステイタスのように感じる人達もいます。
コンピュータでも、Macを持ってる人はスタイリッシュだというイメージがあったりしますね。
実際にプロのエンジニアの間でもMacのシェアはかなり高いです。
うまく使いこなせば、プログラミングを始めパソコンを使った作業をWindowsより効率的に行うことは可能です。
しかしあまり本格的にパソコンを使わないライトユーザーの中にもMac信者はたくさんいます。
彼らがここまでMacに熱狂するのは、やはり アップル製品=かっこいい という図式が完全に刷り込まれているからです。
このブランド力こそがAppleの最大の武器であると僕は考えます。
しかし同時に株価の変動ということで考えるとアップルの魅力はそれだけではないと思っています。
Appleは自社株買いに積極的
Appleは株主思いの企業です。稼いだ利益で自社株買いをすることによって、積極的に株主に貢献してくれます。
下図はAppleの株数の変化です。
右肩下がりで減ってきているのがわかりますね。
アップルほどの大企業になればいつまでもビジネスの成長を加速させ続けることは不可能です。
にもかかわらずアップルの株価が上がり続けているのは市場に出回っている株の数が減って一株当たりの価値が高まり続けているという背景もあります。
こういう姿勢は日本企業も見習ってほしいですね。
ということで今回は大注目のアップル株についてみてきました。
今後も注目銘柄の解説記事は定期的に上げていきたいと思います。
また YouTube でも優良銘柄の解説を行っていますのでチャンネル登録して頂けるとモチベーションになります。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。
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