2020年4月頃から株式相場が一転してバブルに突入しています。
2月3月に端を発するコロナショックで、 NYダウは一時18000ドル台まで叩き売られました。
本当にあの時は、あわや世界恐慌かと思わされました。
その後、意外にも急速に株価は回復しこの記事執筆時点(2020年5月9日)ではニューヨークダウは24000ドルを奪還しています。
僕自身ここまで急速な株価上昇は想定しておらず困惑するばかりです。
含み益は増加していきますが、不気味さは拭えません。
この記事では自分自身の考えを整理する意味も込めて、僕の今後の投資方針をまとめてみました。
目次
バブルの状況
バブルとは物の値段がその本質的な価値と乖離することです。現状、株がバブルだバブルだと一部で騒がれているのは実体経済が最悪の状態であるにも関わらず株価がどんどん上がっていくからです。
実体経済はどん底の状態
5月8日にアメリカの雇用統計が発表されましたが、発表された失業率はなんと14.7%でした。これは計測が始まった1948年以降で最悪の数字です(参考)。
GDP についても良い展望はありません。
アメリカ議会は4月から3ヶ月間の GDP の伸び率が年率換算で-40%近くまで落ち込むと予想しています(参考)。
はっきり言ってこれは前代未聞の水準です。
コロナウィルスによる経済停止によるダメージは果てしなく大きいと言えます。
株式バブル
実体経済が最悪の状態であるにも変わらず、株価は不気味なほど上昇しています。雇用統計が 過去最悪の数字を記録する一方で5月8日のニューヨークダウは前日比+1.9%の455ドル高でクローズしました。
気づけば NYダウは24331ドルまで上昇しています。
印象的だったのは航空株をはじめとする財務基盤に大きな懸念を抱える銘柄が一気に買われたことです。
昨今の株価上昇の原因は色々考えられます。
- FRBや各国中央銀行の徹底的な金融緩和
- 米国の多くの州で経済活動再開の兆しが見え始めた
- 雇用統計の数字は予想の範疇であった
- 米中の対立ムードが和らいだ
色々と理由づけはされていますが、結局のところ
実体経済が悪さを無視して、経済復活を過剰なまでに先取りした動きを株価が演じている
ように僕には見えます。
最近はネガティブなニュースにはほとんど株価が反応せず、ポジティブなニュースには過剰に反応するようになってきました。
2月3月の暴落時には FRB が大胆に利下げを行ってもまるで株価が下げ止まらなかったのと対照的です。
仮想通貨バブル
バブルになっているのは株だけではありません。ビットコインにも株式と同様の動きが見られます。 上のグラフががビットコインのチャートです。
コロナショックの最中、リスク資産はトコトン売却されました。
ビットコインも一時は、50万円を切っていました。
しかし株式と同じように、それから急上昇して5月の上旬現在では100万円を回復しています。
強力な金融緩和によってジャブジャブになって行き場所を失ったマネーが仮想通貨にも流れ込んでいるのです。
金価格も上昇へ
これだけお金が溢れていると、どうしてもインフレを懸念する気持ちが湧いてきます。なにせ中央銀行の政策のせいでキャッシュの価値がどんどん希薄化していると考えられるわけです。
とはいえ、実体経済の悪さを考えると株式や不動産を購入しまくる勇気は起きません。
そこでゴールドを持っておこうというのは自然な思考の流れです。
しかし皆考えることは同じであるようで、金先物もかつてないほどに上昇しています。
下のグラフが金先物の価格チャートです。 ゴールドは価値が安定したコモディティです。
僕自身この状況ではゴールドがかなり魅力的に見えてきています。
しかしすでに価格が相当の高値圏にあるのが悩みの種ですね。
今後の僕の投資方針
ということで、今やキャッシュの価値は下がり色々な資産が暴騰しているということを見てきました。ここからは、僕の今後の投資方針をまとめて行きたいと思います。
バブル崩壊の懸念事項
このバブルがいつまで続くのかは分かりません。中央銀行の金融緩和がバブルの原因であるならば、バブルがはじける時も中央銀行の金融引き締めがきっかけになるのかもしれません。
しかし仮にそうであっても、いつFRBが社債の購入ペースを緩めたりドルの供給を絞ったりするのかは現時点で予想することはできません。
であれば、①バブルを完全に無視するか、もしくは②バブル崩壊時のダメージを最小限に抑えながらバブルに乗っていく しかないのでしょう。
僕は後者の戦略をとります。
今後買うもの
具体的には、コロナで財務が痛んでおらずむしろビジネスが成長しているハイテクグロース株を少量ずつ買っていくというプランを立てています。具体的にはマイクロソフトやアップルが僕の中でその銘柄に該当します。
「バブルには逆らってはいけない」とよく言われます。
ヘタにショートポジションを持っても、踏み上げられて高値で泣く泣く買い戻しをする未来がありありと僕には見えています笑
僕自身はコロナで、microsoft 365やクラウド部門が急成長した Microsoft や、サービス部門の売上が大きく伸びて iPhone 依存状態から脱却したアップル株を積立投資して行く予定です。
これらの銘柄は既にコロナ前の高値を奪還しようとしていますがその分ファンダメンタルズも優良です。
「ひどい銘柄を安い価格で買うよりは、いい銘柄をそこそこの価格で買った方が良い」
これはあのウォーレンバフェットの言葉です。
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