2019年はリスクオン相場でした。
米中合意への期待や、イギリスのEU離脱問題の進展への思惑から、株価はグイグイ上昇しています。
2019年中に本格的に景気後退が始まるという予想は実現しませんでした。
しかし、相場が加熱している今だからこそ暴落に備えるべきだと僕は考えます。
どんな強気相場もいずれは終わります。
株価が上がるのはジワジワとですが、下がるのは本当にジェットコースターです。
そして、市場の全員が恐怖に駆られている時に適切に動ける勇者だけが、後で巨大なリターンを得るのです。
含み益で心に余裕がある今の内に、暴落時にやることをシミュレートしておきましょう。
今回は、昨年の僕自身の経験を交えながら、相場暴落時に備えてやるべきことを解説します。
ちなみに、僕は昨年の暴落時に上手く立ち回ったおかげで、約40%のリターンを得ることができました。
目次
日頃から優良銘柄をリサーチしておく
暴落に備えてやるべきことは、実に単純です。やるべきことは、とにかく色々な銘柄をリサーチしまくることです。
投資ブログを読んでも良いですし、四季報などを読んでもいいです。
単に情報収集をするだけでも、株を見る目が養われるというメリットがあります。
ただ、暴落時に備えるという意味では、
優良銘柄だけど株価が高すぎる
という銘柄をリストアップしておくのが重要です。
例えば
- ブランド力がある
- 高いROE(20%以上とか)
- EPSが右肩上がり
このような特徴を持った銘柄でも、暴落時は売り込まれます。
一方ビジネスの本質は、そう短期的に変化するものではありません。
明らかに恐怖先行で優良銘柄が投げ売りされるという現象はよく起きます。
言い換えると、「値段が高すぎる」という購入を躊躇う唯一の理由が暴落時はなくなるわけです。
我々はここでアクセルを踏みましょう。
投資の神と呼ばれるウォーレン・バフェットも同様の手法で巨額の資産を築いています。
たとえ我々にバフェット程の投資の力量が無かったとしても、暴落時に優良銘柄に投資していればかなり安定してリターンを上げることが可能です。
ちなみに僕の基本的な銘柄分析の手順はこうです。
1.まず色々な投資ブログ等で情報をざっと見る
2.気になった銘柄があれば、PER・ROE・EPS等の手法を直近5年分確認
3.その企業のサービスをよく知らない場合は調べる or 実際に使う
4.さらに興味を惹かれたら、年次報告書の読み込みに入る
きむ公のリサーチ手順
1.まず色々な投資ブログ等で情報をざっと見る
2.気になった銘柄があれば、PER・ROE・EPS等の手法を直近5年分確認
3.その企業のサービスをよく知らない場合は調べる or 実際に使う
4.さらに興味を惹かれたら、年次報告書の読み込みに入る
最低限この手順をやって、確信を持てた場合は買います。
少しでも迷いがあるものは、買いません。
なお、僕がよく読んでいる投資ブログの一例を次に挙げておきます。
他にも色々読んでいます(皆さんイチオシの投資ブログがあれば教えていただけると嬉しいです笑)。
僕自身の経験:Visa株を購入した話
暴落相場に関する僕自身の経験の話をします。去年の年末にビザ株を買った話です。
実はクレジットカード決済でお馴染みのビザ(V)は、超高収益企業として知られています。
営業収益率は脅威の60%台。
しかもこれは一時的なものではなく、かなり安定して50%以上をキープしていますから更に驚きです。
更に言うと決済ネットワークというビジネスの性質上、後続の参入もかなり厳しいと見られます。
しかし、そんな優良銘柄のVISAも、暴落時には値を下げます。
VISAのような大型株はダウ平均などの指数に組み込まれています。
それはつまり、VISAがダウ平均連動型の投資信託に組み込まれることを意味します。
そして、インデックス買いの対象になるということは、逆にインデックスごと売られるということでもあります。
暴落時、恐怖に駆られてインデックス投信を解約する人が続出すると、
ファンドマネージャーは優良銘柄だと分かっていてもVISAを売らざるを得ないという構造があります。
このストーリーが実現化したのが2018年末でした。
しかし、なにせ元々が優良銘柄なので強気相場では復活します。
2018年12月、130ドル台だった株価は、一年で190ドルに迫るところまで上昇。
最近は市場最高値付近をウロウロしています。
ちなみに、アップルの方が凄まじい株価回復を見せました。
下の記事ではアップルを買えなかったことを少し後悔していることを告白しました。
下の記事ではアップルを買えなかったことを少し後悔していることを告白しました。
ビジネスの根幹を見るべし
やはり、平時も暴落時も重要なのは株価ではなくビジネスを見ることだといえるでしょう。・その企業のビジネスは10年後も陳腐化していないか?
・ビジネスの維持にかかるコストはどの程度か?
・ダンピング合戦に巻き込まれないブランド力はあるか?
まずこういった事柄を株価の上下よりも先に考えるのが重要だと僕は思っています。・ビジネスの維持にかかるコストはどの程度か?
・ダンピング合戦に巻き込まれないブランド力はあるか?
喜んで10年間保有できる株でなければ、10分たりとも持ってはいけないこれらのバフェットの言葉は多くのことを示唆してくれます。
たとえ証券取引所が10年間閉鎖されても、喜んで持ち続けたい銘柄だけを買うべきだ
日頃から良いビジネスを行っている会社に目をつけ、そして暴落時は勇気をだして買い向かいましょう。
そうすれば、5年後10年後にはあなたの証券口座はホクホクになっているはずです。
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