【体験談】東大卒投資家の僕が仮想通貨に投資して大損した話【ビットコイン】

こんにちは。きむ公です。
今回は僕が仮想通貨取引に手を出して大失敗した時の話をします。

【コピペOK】仮想通貨をPythonで自動売買する方法を初心者向けに解説

2020年12月7日

最悪のタイミングで仮想通貨を始める

あれは2018年の1月頃でした。
ちょうどコインチェックから仮想通貨(ネム)が大量に盗まれたと話題になっていた時です。

当時僕は大学四年生でしたが、そもそも投資自体に興味がありませんでした。
しかし、卒論も大体目処がついてきていた上、就職も決まっていたのでとにかく暇だったのです。

暇な時はジムで筋トレしたり、人と会ったりもしていましたが、何せ雪の降る寒い季節です。

できれば家から出ずに何か面白いことがしたい。
怠け者の僕はそんな風に考えていました。

そんな時に舞い込んできたのがコインチェックのニュースでした。
当時はビットコインのビの字も分からないような状態でしたが、世間で仮想通貨が話題になっていることだけは知っていました。
出川哲郎さんのCMとかバンバンやっていましたしね。
ぼく
どうせ暇だから、よく分からんけどこれを機に仮想通貨でもやってみるか!
と、僕はすぐさまビットフライヤーとザイフとQuoinex(全て仮想通貨取引所の名前です。Quoinexは今はLiquidという名前です) の口座を開設し、なんとなく10万円を入金してみました。

今にして思えば、コインチェック事件後は仮想通貨バブルが弾けた最悪のタイミングです。 が、当時は
ぼく
これからビットコインの値段が戻れば大儲けできるぞ!シメシメ
くらいの浅〜い考えだっとように記憶しています。
仮想通貨投資を始めたはいいものの、僕に投資の知識など全くありませんでした。

そんな僕が頼ったのは統計学や、プログラミングです。

とはいっても、大したレベルではありません。
– 移動平均線から離れたら買う(売る)
– 複数の取引所でビットコインの価格がズレたら高い方を売って安い方を買う(裁定取引)
とかそういうレベルのものに過ぎませんでした。
特に裁定取引は理論上は必ず利益が出せます。

それをコンピューターに延々やらせれば濡れ手に粟でボロ儲けじゃん!と胸が高鳴っていました。

今考えてもバカだったと思います。

それまで僕はプログラミング自体あまり経験がありませんでしたが、 作りながら学ぶ方法でなんとか自動売買ボットの作成に成功。

作成したプログラムをテストするために、 過去のビットコインの値動きデータが必要なのですが、これを取得するプログラムもなんとか実装。 (自分が欲しかったごく短期足でのデータはネットには落ちてませんでした)

もうこの時期は飯を食う時間も惜しんで研究してましたね。
正直僕は大学でもあまり勉強してませんでした。
もっというと無気力な奴でした。

そんな僕が飯も食わずガリガリになってまで頑張っているので、周囲の人にも
どうしたん(^^;)
と心配される有様でした。

さて、そうこうしている内に僕は社会人になっていました(ちなみにその時の会社はすぐ辞めましたが笑)。
ビットコインの売買システムの開発が本格化する頃には、「毎日出社して10時間弱働かなければならない」という枷が僕の足にはめられていたのです。

そんな中での苦しい実装の日々でした。
研修で泊まり込みの間も、地道にコードを考え続けました。

だからこそ、その努力が形になった時は素直に嬉しかったです。
ぼく
ようやくプログラムを動かしてお金を稼ぐことがデキル!
かなりの脳汁が出ていました。

しかも、完成した自動売買プログラムを過去データでテストしてみると、1年で最大7000万円程度儲けられそうだという結果に。

会社の研修の日々では何の感情も生じなかった僕ですが、この時の嬉しさはよく覚えています。
嬉しすぎて知人に電話して「俺は大金持ち確定だ」とか何とか戯言を言いまくってましたからね。

さて、初めて自動売買プログラムを動かしたときのことは今も忘れられません。
朝、プログラムを作動させてそのまま仕事に行くわけです。

帰ったら口座に大金がたんまりはいっているハズだ。
でも、もし何かバグがあって大損してたらどうしよう……。

もちろん仕事には全く集中できませんでした。
まあ、この際それはいいとしましょう。

帰宅した僕はパソコンを見て絶句しました。


微妙に損してる……。

結果は大儲けでもなく、大損でもなく、微損でした。
その額約100円。

履歴を見ると、原因がわかりました。
どうやらプログラム自体は正常に動いていたようです。

しかし、僕のプログラムから売買の命令を受け取った取引所の反応にタイムラグがあり、 期待通りのタイミングで売買ができていなかったのです。

ちなみに損が少額で済んだのは保険を入れておいたからです。
もしもの時のために、何回も連続で損がでるようなら自動で売買自体を停止するコードを書いておいたのです。

このおかげで損は100円で済みましたが、もしこれが無かったらと思うと今でもゾッとしっます。

結局、失ったお金は100円で済みましたが、お金よりもっと大事なものを失いました。
僕が失った最大の資産は時間と労力でした。

このシステムを完成させるのに余裕で200時間くらいはかけていましたし、飯も食わずに研究していたことは先述の通りです。

失敗体験から投資の勉強を始める

こうして僕の仮想通貨投資は失敗に終わりました。
もうただただ悔しかったです。

あれだけ時間と労力を費やしたのに何の成果も得られなかったわけですから。
僕は失敗の原因を、研究する対象が間違っていたことだと考えました。

確かにプログラミングや数学関連のことは必死に研究しました。
しかし、実際に仮想通貨がどういう仕組みで生み出され、なぜ価値を持つのかといった本質的なことは何も知りませんでした。

そして、取引所の仕組みやAPIの性能も知りませんでした(もし事前にこの辺りの知識があれば、と今でも思います)。
また、税金の周辺知識もありませんでした。
仮想通貨取引の利益の損益通算が可能かどうか、といったことすら分かっていなかったのです。 (ちなみに、仮想通貨の利益は雑所得に分類されます。仮想通貨の取引同士での損益通算はできます)

要するに何も知らなかったわけです。

これではそもそも勝てるはずないな、と考えた僕は色々な本を読み漁りました。
しかも当時は、都合の良いことに仕事にも大きな苦痛を感じていました。

なので、いずれにせよお金についての知識を得る必要があったのです。
このことも投資の勉強を後押ししました。

今の仕事に縛られて生きるのではなく、お金のことを学び経済的な自由を手にしたいと思っていたのです。
学習意欲は最高に高まっていました。

理解できないものに投資しない

そんな中で出会ったのがウォーレン・バフェットの考え方です。
このブログでもバフェットには何度も言及していますが、彼は株式投資で世界有数の資産家になった人物です。

その資産は日本円でいうと8兆円を余裕で超えます。
彼の投資スタンスは「自分が理解できないものには投資しない」というものです。

実際バフェットが投資してきた銘柄を挙げてみましょう。
バフェットが投資した銘柄
– コカ・コーラ
– アメリカン・エキスプレス
– バンク・オブ・アメリカ
– アップル
一般人にも馴染み深いビジネスを行っているな銘柄がズラッと並びます。
仮想通貨取引の複雑なアルゴリズムを開発しなくても大金は稼げます。
さらに、だれも理解できないような超マイナーなお宝銘柄を血眼になって探さなくても、大金持ちになれるのです。

株式投資自体が有望

投資の研究を進める中で、こんな気付きもありました。
どう考えても仮想通貨投資より株式投資の方が僕に合っていたのです。

株の仕組みは仮想通貨よりずっと単純です。
要は株とは企業の所有権・経営権ですから、企業が利益を上げれば株主も潤うわけです。

これについては解説記事を出していますので、興味がある方は読んでみてください。

【保存版】そもそも株とは何か?なぜ儲かるのか?~子供にもわかるように解説する

2019年12月2日
さらに、歴史的には株式投資は資産家になるための恐らく最も簡単な方法でした(少なくともこれまでは)。

たくさんの株に分散して長期間投資し続けるだけでも相当な金持ちになれていました。
これに関してもジェレミー・シーゲルという有名な学者の有名な研究があるのでぜひ参考にしてみてください。 また、僕が実際に行ったシミュレーションでも、定期的に株式に積立投資すると莫大なリターンが出ることが確認できました。

【資産15倍!?】ドルコスト平均法がどれだけ凄いのか東大卒投資家が解説する【投資初心者の奥義】

2019年12月20日
それもそのはずです。

株式の価値の源泉は企業が世の中に生み出した価値です。
つまり、世界経済が発展すれば株の価値が上がっていくのは当たり前なのです。

日本という小さな国単体で見れば経済は衰退トレンドにあるのかもしれません。
が、世界全体でみれば人口も増え続けています。
僕はこのトレンドが当面(少なくとも自分が死ぬまで)は続くと考えています。

だから株式投資を続けているのです。

fxや仮想通貨には手をださない

個人的にはfxや仮想通貨にはもう手を出さないつもりです。
ブロックチェーンや仮想通貨のマイニングなどのことを学んだ後でも、仮想通貨のことがよく分からないと感じるからです。
– なぜ仮想通貨は価値を持つのか?
– 仮想通貨の価値はどうやって計れば良いのか?
この答えが自分なりにはっきりしない限り、僕はもう仮想通貨には手を出しません。

fxも同様です。
こちらは真剣に学んだことがないので、そもそも僕に知識がありません。

いずれfxのことを学び、fxが単なるゼロサム・ゲームの奪い合いでないことが確信できる日がこない限り、僕は手を出しません。

今、投機をやっている人へ

ここまで色々書いてきましたが、別に仮想通貨では勝てないということも無いのだろうと思います。
実際にボロ儲けしてる人も結構いますしね。

ただ、もしあなたがよく分からないまま仮想通貨やFXに投資し(本当は投機と言うべきですね)、 そしてお金や時間を不毛に失っているのなら……。

そんな状況にいるのであれば、一度立ち止まってみることをオススメします。
本当に、あなたは仮想通貨や為替の本質を理解していますか。

難しいことをすることが目的ではないはずです。
勝つこと、勝って利益をつかむことこそが本当の目的でしょう。

ここは一つ単純で理解できるものに投資して、資産形成することを目指しませんか。
その為の情報はこのブログでもどんどん発信していくつもりです。 (もちろんこのブログ以外の情報源でもOKです)

ということで少し長くなりましたが、今回はここまでにします。
どうか僕と同じ失敗をする人が一人でも減ることを願っております。

【保存版】仮想通貨の取引所APIを徹底比較。自動売買に最適な口座はココ!

2020年12月26日
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