この記事のポイント
・ファクトムは元々情報記録技術として開発された・ファクトムの運営会社(Factom, Inc.)は2020年に清算(破綻)している
・そのため現時点では投機対象として割り切って扱うのが妥当だと判断
・国内の取引所でFCTを購入できるのはコインチェックだけ(2021/4現在)
目次
ファクトム(FCT)とは?
ファクトムとはブロックチェーン技術を使って構築された、情報の記録・保管用プラットフォームのことです。・履歴事項証明書
・住民票などの個人情報
・業務上の書類情報
などのデータをスマートに保存できます!・住民票などの個人情報
・業務上の書類情報
という触れ込みで登場しました。
「スマートに保存できる」という意味は
・特定の管理者に(あまり)依存しない(=非中央集権的)
といったメリットがあることだと考えてください。・原始的なビットコインのブロックチェーンよりも処理速度が上
・規模が大きくなっても処理速度を比較的キープできる
仮想通貨のFCTは正確にはファクトムではなくファクトイド(Factoid:FCT)のことを指します。
(この記事ではわかりやすさを重視して仮想通貨のFCTもファクトムと呼んでいます)
仮想通貨のファクトム(Factoid)は、プラットフォームの方のファクトムを利用する時に手数料として使用できるというものです。
(厳密にはファクトムのEntry Creditというものを手数料として使用できるのですが、仮想通貨のファクトムはこのEntry Creditと交換できます。)
もっとも、売買をする時に重要になるのは、仮想通貨のファクトム(Factoid)だけです。
なのでEntry Creditやプラットフォームとしての機能などは忘れても別に問題ありません。
ビットコインやイーサリアム、リップルなどの他の通貨と同じように投資できます。
ちなみにファクトムの日本向け公式 Twitter アカウントはこちらです。
ファクトムの価格推移
ファクトム(FCT)の長期価格チャートを見てみましょう。 これを見ると2018年ごろに価格がめちゃくちゃ上昇し、その後暴落したことがわかりますね。2018年頃といえば第一次仮想通貨ブームの崩壊が起きたタイミングです。
この頃はファクトムだけでなく、ビットコインやイーサリアムを始めほぼすべての通貨が大きな打撃を受けました。
そして値幅のインパクト的には、ファクトムの運営元であるFactom.incが破綻した時(2020年、後述)よりもはるかに大きいですね。
ピーク時に比べると価格が小さすぎてチャートでは分かりにくいですが、実は2020年以降でも一年で2倍になるほどの値動きをしています。
やはり時価総額が小さめの仮想通貨のボラティリティはすごく大きいです。
ファクトムを買うなら投機と割り切るべき
ちなみに、誤解を恐れずに言えば、僕個人としてはファクトムは投機対象として見ています。要するに、何か実用的・本質的な価値の裏付けがあって値付けされているわけではなく、単に仮想通貨ブームに翻弄される形で価格が激しく上下していると考えています。
運営会社は既に清算済み
ファクトムの運営会社の一つであるFactom, Inc.は2020年に破綻しています。 2017年頃からビル・ゲイツの慈善事業財団やMicrosoft との提携がニュースになっていただけに、この破綻は衝撃的でした。ファクトムとコインチェックの関係
Factom.incが破綻した時はすでにFCTがコインチェック販売所で購入可能な状態でした。
販売所を運営しているということは、コインチェックはFCTの現物を大量に保有していたはずです。もしかすると当時の経営陣はかなりヒヤヒヤしたのではないでしょうか。
しかし、ファクトムの存在自体がこれでなくなったわけではありません。Factom.incが破綻した時はすでにFCTがコインチェック販売所で購入可能な状態でした。
販売所を運営しているということは、コインチェックはFCTの現物を大量に保有していたはずです。もしかすると当時の経営陣はかなりヒヤヒヤしたのではないでしょうか。
2021年なっても実際に仮想通貨のFCTは存在しており取引も可能です。
それどころか、2021年に入ってからは価格が2倍以上に暴騰しました。
これこそがまさに現時点でFCTが投機家のオモチャにすぎない一つの証明だと思います。
仮想通貨界隈では、
・デジタル資産を非中央集権的に保存することができる
などの耳障りのいい言葉が飛び交っています。・コレコレこういう理由で決済が便利になる
・DeFiが次世代の金融を形作る
が、現時点では仮想通貨界隈にはトレードでお金を儲けたい人が集まっているに過ぎません。
でなければ、運営元の企業が破綻して今後の実用面での発展性がほぼ望めない状況でこれだけ価格が上昇する理由がありません。
もっとも、これはファクトムに限りませんね。
仮想通貨の価格は暴騰していますが、現実の生活で仮想通貨を決済に使ったり、何か職務上役に立ったという人はほとんどいないでしょう。
実際にこのページを見ている人の中で、ファクトムを実生活で必要としている人は皆無だと思います。
にも関わらず、ネット上には
「ファクトムにはこんなすごいブロックチェーン技術が使われているんです!
だからお買い得ですよ♪」
的なことを言う人が多いんですよね……笑
ただし、投機対象に過ぎないとは考えていますが、投機=悪だと言うつもりも全くありません。 「ファクトムにはこんなすごいブロックチェーン技術が使われているんです!
だからお買い得ですよ♪」
的なことを言う人が多いんですよね……笑
実際に暴落したファクトムを安値で拾ったトレーダーは、その後100%以上のリターンを得ることになったわけですからね。
草コイン投機の魅力は健在
時価総額が小さい草コインへの投機は、時々とてつもないリターン得られます。これを書いている数日前にもドージコイン(DOGE)が1日で3倍になっていました。
もともとの参加者と流通量が少ない分、新規の大口の買いが入ったり、ポジティブニュースで人が殺到すると一気に価格が上がるというわけですね。
ちなみにファクトムの場合は時価総額が日本円で25億円程度です(2021年4月)。
時価総額25億円というのは、株で言えば東証一部のマイナー銘柄1つ分とか、東証2部の銘柄とかそんな感じです。
ビットコインの時価総額が100兆円以上であることを考えると、まだまだファクトムはアルトコインの中でも草コインと呼べる水準だと考えています。
暗号資産全般に対する規制が厳しい日本の取引所で購入可能な草コインというのは貴重な存在です。
あくまでも投機と割り切った上で、余剰資金で買ってみるのはアリだと思います。
ファクトムを購入可能な国内取引所
ちなみにファクトムを購入可能な取引所は国内ではコインチェックのみです。(下の画像はコインチェックアカウントの販売所でファクトムを購入する時の画面です。) 現状、GMOコインやDMM、bitFlyerといった他の国内の取引所では購入不可能です。
ちなみに海外取引所ではPoloenixやBittrexで購入可能なようですが、日本人には少し敷居が高いですね。
コインチェックは購入できる通貨の種類も多く、マネックスグループの傘下になってからセキュリティも向上しました。
ファクトム投資にチャレンジしてみたいという方は、やはりコインチェックが最有力の選択肢になると思います。
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