6月10日の米国市場ではナスダックが最高値を更新しました。
終値では史上初めての1万ポイントを突破という快挙です。
一方で、同日のダウ平均は282ドル安と二日連続の下落となりました。
元々コロナの影響もあまり受けていないこともあって、ずっと割高割高言われているナスダックですが、その勢いはまだまだ衰えません。
(正確に言うと、直近では不人気銘柄に資金を吸われていたわけですが、それがここにきて逆転し始めた動きですね)
超短期では、マイクロソフトなどのナスダックのハイテク銘柄はここから続伸することを予想します。
目次
セクター毎に大きく動きが別れる米国株
まず米国株のここまでの動きを振り返ってみましょう。下のグラフが、4月の頭から6月10日までの各セクター ETF の値動きを示したものです。
(スタート地点を1として指数化)
これを見て分かることがあります。
ここ最近の、相場がぐいっと動くポイント(例えば赤丸をつけた所)では、セクターごとに動きが全く逆になっていたりします。
この点に着目すると、株価の動きによって各セクターが以下のようなグループに分類できます(僕のフィーリングも入っています)。
グループ1
・情報技術・ヘルスケア
・電気通信サービス
グループ2
・エネルギー・金融
・資本財
グループ3
・その他グループ1が業績に期待が持てそうな人気セクター
グループ2が業績に不安がある不人気セクター
グループ3がどちらとも言えないセクター
という風にかなり綺麗に別れました。
ここ最近の米国株相場は、全体的に株価が底上げされつつも、グループ1とグループ2が資金を取り合っているような構図が続いています。
データを見るに、グループ1 と2の有利不利はだいたい一週間くらいで入れ替わっているようです。
3日前まではグループ2が優勢となっていましたが、おとといからまたグループ1に資金が流入しているようです。
このことから考えて、何もニュースがなければ、来週中盤くらいまではハイテクセクターは相対的に有利に展開するのではないかなと考えています。
業績不安が大きいグループ2にもそれなりに資金が流入してきたということから、今の相場が金融相場であることが再確認される気がします。
ファンダメンタルズがクソでも上がっていく相場ではありそうですが、やはり株価にしっかりとした裏付けがあるハイテクセクターを中心にポートフォリオを組んでいきたいと思います。
グループ1の株価が頭打ちになったら、グループ2の株価もすぐに天井になると予想します。 (逆は当てはまりません)
FRBのゼロ金利が2022年まで維持される見通し
ついでに言うと6月10日の株価が上がったのは、 FRB のゼロ金利が2020年まで維持される見通しが出たことが一因です。これはつまり金融相場が、2020年まで維持される可能性があることを示唆しています。
直感的には現場株価は高価すぎるようにも感じるものの、保有する株はまだまだ売る気が起きませんね。
なお、パウエル議長が景気の先行きを不安視する発言をしたことが、 NYダウが下落した一因とされています。
が、個人的には景気不安はむしろ短期的には安心材料なのではないかとすら思います。
金融がまだまだ引き締められないことをより確信させてくれますからね。
個人的には債券が良い所で買えてた
最後に僕の個人的な話です。YouTube 動画でも話した通り、金利が0.95%くらいの時に債権を少し買っていました。
これは短期的には正解だったようです。
ゼロ金利維持の発表が出たこともあり、足元では長期金利は0.7%台前半まで下がってきています。
歴史的に見れば鬼のように高いところで債券を買ったわけですが、短期的には良いタイミングで買えました。
現金の価値が希薄化するのは嫌だけど、株のバブルにも乗りたくない
という人は金利が上がってきたところで債券をちょいちょい買っていくのはベターな戦略かもしれません。
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