こんにちは。きむ公です。
今回は、多くの投資家に人気の高配当株投資戦略について解説していきます。
この記事を読むことで、
・ そもそも高配当株投資戦略とは何なのか
・ 高配当株投資戦略を効率的に行うには何を買えばいいのか
・ 高配当株投資が歴史的にどれだけのリターンを達成してきたか
・ 高配当株投資のメリット・デメリット
がまるっとわかります。 ・ 高配当株投資戦略を効率的に行うには何を買えばいいのか
・ 高配当株投資が歴史的にどれだけのリターンを達成してきたか
・ 高配当株投資のメリット・デメリット
目次
高配当株投資とは?
高配当株投資とは、その名の通り配当利回りが高い株に投資することです。例えば、イケイケのITグロース株は株価の成長が期待できる代わりに配当金が全く出ないことも珍しくありません。
高配当株投資家が狙うのはこういった株ではありません。
既にある程度ビジネスは成熟しているけども、配当金をしっかり出すことで投資家に報いようとする企業の株を買います。
ちなみに、配当利回り何パーセント以上が高配当株投資であるというような定義はありません。
しかし、僕個人の感覚にはなりますが、高配当株投資を目指すなら大体3%以上の配当利回りは欲しいところです。
欲を言えば5%以上の配当利回りがあれば言うことなしです。
ただ配当利回りは高ければ高いほうがいいというものではないのが難しいところです。
例えば10%以上の高利回りとなると、むしろ訳ありの銘柄ではないかと疑ったほうがいいと思います。
高配当株投資はこれだけ高リターンを上げてきた
僕がグダグダと説明するよりも、実際の過去のデータをお見せしたほうが高配当株投資の魅力が伝わると思います。かつて、ジェレミーシーゲルというアメリカの大学教授がある実験をしました。
彼はまず、500個のアメリカ株( S & P 500銘柄)を配当利回りが高い順に五つのグループに分けました。
そして、それぞれのグループの株を1957年から2006年まで持ち続けた場合のトータルリターンを算出したのです(この間配当金はすべて再投資しています)。
最終的にトータルのリターンの順位は
配当利回りが最高のグループが最もよく、
配当利回りが最低のグループが最も悪いと言う結果になりました。
最終的に配当利回り最高のグループの総資産は配当利回り最低のグループの7倍以上になっていたのですから驚きです。
配当利回り | 平均利回り(算術平均) |
最高 | 14.22% |
高 | 13.11% |
中間 | 10.55% |
低 | 9.79% |
最低 | 9.69% |
S&P500 | 11.13% |
(ちなみにこの実験についての詳細は↓の本に収録されています。
長期投資家のバイブルのような有名な本ですね。)
高配当株投資のおすすめETF(上場投資信託)
高配当株投資に興味があるけれど個別の銘柄を分析する暇がないという方は、ETFを活用するのも手です。ETFとは、いわば複数の株がセットになった金融商品です。下に、きむ公が割といいのではないかと感じている高配当株投資家向けのETFをまとめておきますね(表の数字は2019年末のものです)。
ETF名 | 分配金利回り | 経費率 |
VYM | 3.03% | 0.06% |
HDV | 3.26% | 0.08% |
SPYD | 4.43% | 0.07% |
ここで紹介したVYM・HDV・SPYDは米国高配当株投資家にとってはド定番のETFです。
どれも経費率がとても低く、一定以上の分配金利回りを確保しています。
しかも組み込まれているのはジョンソンエンドジョンソンなどの優良銘柄です。
これらを買えば必ず高いリターンが出ることを保証するわけではありませんが、 選択肢としてはかなり良いものだと思っています。
高配当株投資のメリット
ここで改めて高配当株投資のメリットを整理します。歴史的に高いリターンを達成してきた
まず何と言っても、20世紀後半のアメリカで高配当株投資が素晴らしいリターンをあげたと言う実績が素晴らしいです。もちろんこれが今後も続く保証はありません。
が、高配当株を対象にしつつ銘柄分析をしっかり行うことによってより大きなトータルリターンを目指すことも可能です。
配当金は下がりにくい
企業が減配することは度々あります。しかし株価の下落に比べれば減配というのは比較的起こりにくいですし、 起こったとしてもそのペースは緩やかな場合が多いです。
特にこれはアメリカの株に当てはまります。
アメリカの企業というのは文化として減配を嫌います。
逆に何十年も連続で増配していると言う素晴らしすぎる企業がいくつも存在します。
(例えば、さっきチラッと出てきたジョンソンエンドジョンソン(JNJ)とかですね。)
配当金が振り込まれる度に気分が上がる
高配当株投資の大きなメリットの一つとして精神的な負担の少なさが挙げられます。特にアメリカ株の場合は目安として3ヶ月に一回配当金が振り込まれるので、その度に気分が上がります。
実際僕も株式投資をやっていく中で常々思いますが、投資において精神的に安定することはかなり重要です。
相場が加熱すれば買いたくなり、暴落が起きれば売りたくなるのが人情です。
しかし短期的な値動きに振り回されて、株を売買するのは長期的に見ると損することが多いです。
配当金という精神安定剤は、そのような短絡的な売買に走ってしまうリスクを下げてくれると常々感じています。
配当再投資のタイミングが選べる
さらに、配当金を再投資するタイミングは自由に選べることもメリットです。その銘柄をしっかり分析できている人や、マーケットの近未来を高い精度で予測できている人は配当再投資のタイミングを調整することによってより大きなリターンが狙えます。
また、 何か急にお金が必要になった時に配当金で賄うことができれば、無駄に株を売らずに済みます。
これも大きなメリットと言えるでしょう。
高配当株投資のデメリット
良いところがたくさんある高配当株投資ですが、デメリットももちろんあります。配当支払時に税金がかかる
まず大きなデメリットとして挙げられるのが、配当には税金がかかってしまうことです。特にアメリカ株など外国株に投資している場合は要注意です。
現地で配当に10%課税された後、 日本でも20%課税されてしまうからです。
さらにタチが悪いのは、世界中の株式に投資しているアメリカのETFなどを購入する場合です。
まず第三国の企業が現地で課税され、
その後アメリカで10%課税され、
さらに日本で20%課税される
と言う三重課税状態になっていることがあります。
配当の多重課税は確定申告によって取り戻せる場合もあります。
が、いずれにせよ面倒な手間が増えるという意味ではデメリットに変わりありません。
株価が低迷している銘柄が多い
高配当銘柄は、株価が低迷していることが多いです。インカムゲインが多い代わりに、キャピタルゲインにはあまり期待できない場合が多いでしょう。
この理由は色々考えられます。
- ビジネスに成長余地がなく設備投資などをする代わりに配当を出すことで株主に報いている
- そもそも株価が下がったから配当利回りが上がっているだけ
- 下落しそうな株価を引き留めるために無理に高配当を出している(一時期の大塚家具など)
ちなみにかつての僕もこのワナにかかりました笑 配当利回りだけを見て、すぐに飛びつくのやめておきましょう。
ちなみにこれは投資信託の分配金にも同じことが言えます。
一例としてニッセイグローバル高配当株式プラスの解説記事を書いていますのでこちらもご参照ください。 さて今回は、魅力たっぷりの高配当株投資について解説してきました。
この記事が皆様の投資判断の一助になれば幸いです。
今後もブログや YouTube で投資家お金に関する情報を発信していきます。
(Googleアカウントをお持ちの方はYouTubeでチャンネル登録して頂けるとモチベーションになります)
それでは皆様良き投資ライフを!
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