こんにちは。きむ公です。
市場は大混乱に陥っています。
2020年3月9日日経平均はついに2万円割りました。
コロナショックで地合いがとてつもなく悪かったところに、まさかの原油先物前日比30%安。
世界的に為替も株も非常に不安定な状態となっています。
このような状況下、さらなるリスクを取りに行くのは堅実な道ではないでしょう。
しかし最近僕が気になって仕方ないのは、ハイリスク商品の典型ともいえるレバレッジETFなのです。
目次
TECL〜3倍レバレッジ米国ハイテク銘柄〜
僕が気になっているレバETFはTECLです。これは、米国の主要ハイテク銘柄に3倍のレバレッジをかけて投資できるETFです。
マイクロソフトとアップルとVISAとMasterCardで全体の約半分を占めるという男らしい銘柄構成が特徴です。
TECLは正式名称を「Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF」と言います。
毎日、参照指数・XLKの3倍の値動きを実現するように設計されています。
注目すべきはそのリターンで、過去10年でなんと70倍にもなっているということです。
次の図が、過去約2000営業日の間のTECL、SPXL(人気の3倍レバETF)、代表的な株価指数のsp500の株価増加の推移を比較したグラフです。 レバレッジETFの2つはあのSP500をも圧倒的に引き離していますね。
特にTECLの伸びは圧倒的です。
僕はどちらにせよ、 MicrosoftもAppleもVISAもMasterCardも個別で保有しています。
そしてこれらは全く売る気が起きない銘柄です。
「どうせこれからもこの辺の銘柄は買っていくのであれば、TECLでもいいんじゃないか」 と言う気持ちがふつふつと湧いてきてしまっているのが現状です。
TECLは実は長期保有に向いていなくもない
一般にレバレッジETFというのは、短期売買を前提とした商品であると言われることが多いです。確かにこれは概ね正しいでしょう。
ボックス相場では、参照指数よりもパフォーマンスが悪くなることが多いですし、手数料も通常より高ければ分配金もほとんど期待できないという性質があるからです。
これまで株式は長期では右肩上がりに上昇してきましたから、特にベア系のETFは長期で持てば持つほど不利になるという傾向があるでしょう。
しかしTECLはもちろんショートポジションを持ちませんし、含まれている銘柄は今後も成長する見込みが大きい(と僕が考えている)銘柄ばかりです。
TECLは今回の暴落で凄まじく下げています。
この機にうまく100万円分くらい買えれば、10年後は下手したら億を超えている可能性もあります。
かろうじて僕がこのレバレッジETFを購入せずにいられる理由
しかし今のところなんとか僕はTECL購入を我慢できています。一つ目の理由はあまりに今の相場の変動が大きすぎるからです。
今は相場が不安定すぎる
3倍レバレッジETFは単純に現物の3倍の信用買のポジションを持ち続けるわけではなく、毎日価格の上下に合わせてポジションの調整がされます。その結果、方向感がなく、かつ波が激しい相場には非常に弱いという特徴があります。
少なくとも、市場が安定するまでは手を出すのは待ったほうがいいでしょう。
今買うのは最悪だと考えています。
リスクに慣れたくない
もう一つの理由は、自分のリスク管理に関する話です。最近株価下落をいいことに株を買い増していますが、僕は今までレバレッジをかけたこともなければ現物以外の取引をしたこともありません。
長期で見ると現物買いオンリーが最も勝ちやすい取引形態であると考えているからです。
しかし実は他にも理由があります。
それはリスクを取ることに慣れるのが怖かったからです。
仮に「目の前の一回」がうまくいったとすれば、その成功体験から必ず何回も同じことをすることになるでしょう。
例えば万引き犯はほとんど初犯で捕まることはないといいます。
ほぼ全員がクセになってやめられなくなり、常習化したところを最終的に見つかると言う状況らしいです。
要は、仮にレバレッジ ETF でうまくいったとしても、その後また何らかのリスクの高い取引に手を出すのではないかと自分が信用できないのです。
以上の理由から、当面はTECLを購入することはしませんが、相場が落ち着いたら購入も前向きに検討していきたいと考えています。
(追記)
TECLの解説記事もどうぞ。
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