不動産の買い時は近い?地方物件は価格下落傾向だが、東京は価格維持

コロナショックによる不動産市況の変動は誰もが気になるところでしょう。
不動産投資家だけでなく、これから家を買いたい人にとっても今はマーケットを注視すべき時です。

不動産の購入を数千万円数億円といった規模の買い物になります。
価格が1割違うだけでも人生に与える影響は大きいです。

ということで今回は、2020年5月の不動産市場の概要をまとめてみました。
レインズから出たばかりの2020年5月の不動産取引に関するレポートを情報元にしています。
レインズとは
レインズは関係者には超お馴染みの全国の不動産情報ネットワークです。
不動産業者はレインズを利用して我々に不動産の売買や賃貸の仲介をしています。

コロナショックによる不動産市場の変化

コロナショックは投資家に大きな影響を与えました。
それは不動産市場も例外ではありません。
最大の変動は、なんといっても成約件数に現れています。

成約件数がガクッと下がった

まず首都圏の不動産売買の成約件数を見てみましょう。
成約件数がマンションでは前年同月比マイナス38.5%、中古戸建住宅ではマイナス20.5%と大きな下落を見せています。

外出が自粛されている以上、現地に物件を見に行ったりすることもなかなかできません。
物件が売れないのも当然でしょう。

不動産売買成約件数の減少は日本だけではなく、アメリカでも同様です。
不動産業者は今本当に大変ですね。

マンション価格は大きな変動なし(首都圏)

一方でマンション価格はほとんど下がっていません。
価格自体はマイナス0.9%とほぼ横ばいである上に、面積単価で言えばむしろわずかに上昇しています。

契約件数がこれだけ落ちているにもかかわらず、売り手は非常に強気な態度を貫いていますね。

中古戸建て住宅価格は下落

マンション価格があまり下がっていないのとは対照的に 戸建価格には影響が出始めているようです。
2020年5月の対前年同月比はマイナス16%以上となっています。

日頃株式投資をやっていると、16%という数字にあまりインパクトを感じませんが、不動産市場としては大きな変動です。
この価格の下落がマンションにも波及していくのかどうかは注目すべきポイントです。

地方での価格下落は既に始まっている

地方では首都圏とは対照的にマンション価格の下落がすでに始まっているようです。
参考までに、不動産売買が地方としては活発である愛知・兵庫・福岡の3県のデータを持ってきました。
件数の下落もさることながら、地方のマンション市場ではしっかりと価格の下落も起きていることが確認できます。

地方で区分マンションなどを買おうと思っていた方は、すでに魅力的なプライスになっている可能性もあるので、ぜひマーケットの調査を行うことをお勧めします。

不動産の買い時に関する私見

不動産価格というのは株式よりも滑らかに動きます。
マーケットが効率的でなく、取引に手間や時間がかかるため、価格の動きのトレンドがわかりやすいとされています。

この理論に従うならば、今後も徐々に不動産価格は下落していくのではないでしょうか。
日銀も一生懸命金融緩和を行っていますが、再び物価上昇率がマイナスに突入する(=デフレ状態)のではという懸念の声も聞かれます。

株でも不動産でも、相場の下落時というのは本質的な価値が低いものから価格が下がるものです。
今地方で始まっている物件の価格の下落が、都内のマンションにまで波及してくる可能性も十分にあると思います。

もうしばらくすれば、安い価格で資産価値のある不動産を購入できるチャンスが来るかもしれません。

低金利環境も追い風

しかも借金するにも今は有利な状態です。
日銀が少なくとも2022年までは金利を上昇させることが困難であるという見通しを示したことからもわかる通り、当面は歴史的低金利環境が継続しそうです。

安い金利で借金をして、安く不動産押し込むと言う黄金パターンに持っていけるかもしれないので個人的には期待します。
今、不動産価格をウォッチしていく価値は非常に高いと思います。
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