株のデイトレのやり方を徹底解説。手数料格安の証券口座を使うのがキモ

・株のデイトレードを始めたいけれど手順が分からない

・頻繁に取引する以上、極力取引手数料を節約する方法を知りたい
こういった状況の方に向けて記事を書いていきます。
記事のポイント
・デイトレの最大の敵は手数料と税金

・デイトレードでは基本的にテクニカル分析(チャート分析)に頼って売買する

・自分で売買するのが難しければ自動売買系のサービスを使うこともできる

デイトレとは?

まずはじめにそもそもデイトレ(デイトレード)とは何なのかをおさらいしておきましょう。
(既に知っている方は読み飛ばしてOKです)

デイトレとは、その名の通り1日の間にトレードを繰り返して利益を狙う手法です。
デイトレのメリット
・買った株をすぐに売却すれば、相場が引けてからその銘柄に悪材料が出ても問題ない

・すぐに売却するので、仮に損が出ても損失が大きくなりにくい

・楽しい
デイトレのデメリット
・ずっとチャートを見ている必要がある

・損失が大きくなりにくい一方で、利益も大きくなりにくい

・何回も取引するので手数料負担が重くなりがち
デイトレードに対してハイリスク・ハイリターンというイメージを持っている方が時々いますが、現実はその逆です。
基本的にどんな銘柄であれ、所詮一日の値動きなどタカが知れているので、利益も損失も大きくなりにくいです。
大型株の場合、1日で2%も動けば「結構動いたな」という感覚です。

つまりどちらかというとデイトレはローリスク・ローリターンな取引手法だと言えるでしょう。

デイトレの難点は手数料と税金

デイトレやめとけ派がよく言うのは「手数料と税金の負担が重い」ということです。
確かにこれは僕自身も一理あると思っています。

例えば、デイトレで投資金額の2%の利益を得られたとします。
100万円投資して2万円儲かったイメージですね。
しかしここで使っている証券会社の手数料が買いと売りで合計1%かかっていたらどうでしょう。
100万円投資して2万円儲かったのに、そのうちの1万円は手数料として支払う羽目になってしまいます。
実に利益の50%です。
(そして手数料の厄介なところは儲かった時だけでなく損した時にも支払う必要がある点です。)

また税金についても考慮する必要があります。
長期間に渡って株を持ち続けるスタイルであれば、例え利益が出ていてもキャピタルゲイン課税(値上がり益への課税)は最終的な売却時以外発生しません。
数年から数十年に一度まとめて税金を払うイメージですね。

これがデイトレの場合は頻繁に利益確定を行うので、利益が出た場合は毎年税金を支払う必要が生じてしまいます。
税金を支払うのを先送りにすれば、それだけ複利効果を高めて投資のリターンを上げることが期待できるのですが、デイトレでは難しいということですね。
残念ながらこの二つのデイトレのデメリットを100%克服する方法は存在しません。

とはいえ、今回の記事で解説する手順では極力この二つのデメリット(手数料と税金)の負担が軽くなるように工夫していきます。

【デイトレのやり方1】口座開設

まずトップクラスに重要なのが、「そもそもどこの証券口座でデイトレードを行うか」といった問題です。
薄い利益を積み重ねていくのがデイトレードです。
先ほどの例に挙げたような、往復の手数料が1%も発生する証券会社でデイトレードを始めてしまってはほとんど勝ち目はありません。

手数料格安の口座を使うべき

つまり、何にもまして手数料が安い証券口座を使うべきなのです。
多少UIが良くないとか、ポイント還元が少ないとかそういったことは手数料に比べればどうでもいいです。
デイトレ以外の株式投資でも手数料にはもちろん注意すべきですが、デイトレーダーは何よりも手数料を最重視してください。

デイトレ向きの手数料格安サービス

参考までに、デイトレ向きの証券口座をいくつか紹介します。

以下の2つはとりあえず口座開設しておいて良いレベルだと思います。
デイトレーダーにおすすめ出来る証券会社
・SBI証券
・松井証券
・ネオモバ
SBI証券はアクティブプランを選択すれば国内株式の現物取引が1日100万円まで手数料無料で行えます。
従って、運用金額が少額であればSBI証券のアクティブプランを使うだけで手数料問題は完全に解決できると言えます。

>>SBI証券の公式サイトを見てみる

松井証券は、国内株以外売買できないというデメリットがある一方、月間の約定代金が50万円までであれば手数料が発生しません。
SBI証券だけで足りなければ、こちらを併用することで実質的に手数料無料の枠を拡大できます。

>>松井証券の公式サイトを見てみる

この2つに加えて、一部の方には一株投資のネオモバもオススメできます。

一方のネオモバは取引ごとに手数料が発生する仕組みではなく月額制です。
すなわち、こちらも取引頻度が多いデイトレーダーに向いたサービスだと言えます。
具体的には月間の約定代金が50万円までであれば月額220円(税込み)で何回でも取引することができます(2021年6月現在)。
ネオモバは通常の100株単位ではなく1株単位で日本株が売買できるという仕組みでして、少額から始めてリスクを抑えたいデイトレーダーにオススメです。

特に値嵩株をデイトレで取引したい場合に向いています。
例えば、ファーストリテイリング株で利益を狙えそうだと判断したときに、通常の証券口座であれば最低850万円程度の資金とそれに応じた手数料が必要です。
こういったとき、ネオモバであれば85,000円程度あればファストリ株を買えますし、月額制なので取引毎の手数料も発生しません(2021年6月現在)。

値嵩株(ねがさかぶ)のメリット・デメリットとおすすめの買い方を解説

2021年5月25日
ちなみに、ネオモバの場合は約定するタイミングが1日に数回と決まっているので、デイトレとスイングトレード(デイトレよりはもう少し期間が長いトレード手法)を組み合わせて行いたい方に特に向いています。

>>ネオモバの公式サイトを見てみる

これら3つを併用することで、毎日100万円までの手数料無料枠が獲得出来るのに加え、追加で月間100万円までの株取引を手数料220円で行うことが出来ます。

【まず5万稼げ】株式投資の初心者にオススメのネット証券口座6つを比較

2020年4月2日

25歳以下現物株手数料無料の証券会社

参考までに25歳以下の方は、無制限に株の現物取引を無料で行うこともできます。
SBI証券や松井証券、DMM株といった大手の証券サービスが最近25歳以下の現物取引手数料を無料にすると発表しました。 逆に言うと25歳を過ぎたら手数料は発生してしまうわけですが、これを利用するのも株のデイトレのお試しとしては最適です。

NISA口座をフル活用しよう

またデイトレでは税金の節約のために、NISA口座を活用するのも重要です。
NISAとは、年間120万円までの投資であればそこから発生した配当やトレードにより利益に課税されないという仕組みです。
使わない意味がほぼ無いほどにメリットが多い制度で、僕を含め多くの株式投資家が活用しています。
ちなみに類似制度のつみたてNISA では、個別の株は買えません。
個別株のデイトレードをしたい場合は通常の NISA を選択するようにしてください。
ここまで紹介した松井証券や SBI 証券、DMM株ではNISA口座が開設可能で、しかも NISA 口座内での取引手数料は無料です。
デイトレーダーにとっては至れり尽くせりと言えるでしょう。

>>松井証券公式サイト
>>SBI証券公式サイト
>>DMM株公式サイト

【デイトレのやり方その2】銘柄選定と売買

さて、手数料的にお得な証券会社で口座開設することに成功したら、あとは日々株を購入しそして売却して利益を狙って行くのみです。

デイトレでは主にテクニカル分析に頼ることになる

そもそも株式投資にはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。
ファンダメンタルズ分析とは
企業の業績や財務情報を分析して有望な銘柄を探す分析手法です
テクニカル分析とは
銘柄の株価チャートを分析することで今後の株価の方向性を考える分析手法です
デイトレードの場合は基本的にテクニカル分析を多用していくことになります。
というのも、デイトレの時間間隔でファンダメンタルズ分析を行おうとしても無理だからです。
そもそも企業の本質的な価値(ファンダメンタルズ)は1日やそこらといった短期間で変化することはほぼありませんからね。
ファンダメンタルズ分析はどちらかと言うと長期投資に向いた手法です。

デイトレーダーの場合、株価チャートや出来高チャートを眺めながら、短期で上がる株を選別していく姿勢が重要になります。
テクニカル分析では移動平均線や バンドボリンジャーバンド、MACDなど数多くの指標が考案されてきましたが、紙幅の都合上その全てをここで全て語ることはできません。
テクニカル分析で入門したい方は下記書籍が参考になると思います。

自動売買系のサービスを使う手もある

ちなみにデイトレードの裏技として自動売買系のサービスを活用する方法もあります。
要するにあらかじめ定められたアルゴリズムに従ってプログラムが自動で売買してくれるというものですね。
自動売買系のサービスは自分の感情がトレードの邪魔になっていると感じた方や、時間がなくてデイトレードができない方にオススメの方法です。

そもそも東証がオープンしているのは日本時間の朝9時から昼の3時までなので、会社員ではデイトレードが不可能です。
またアメリカ株のデイトレードをするにしても、相場が始まるのがサマータイム中は日本時間の22時半から、サマータイム以外は23時半からと大変不便です。

こういった悩みを解決してくれるのがインヴァスト証券のトライオートETFトライオートFXなどの自動売買型のサービスです。
これは専門家が作った自動売買プログラムからパフォーマンスなどを見て好きなものを選んで、勝手にトレードしてもらうという仕組みです。

ただし、こういった自動売買のシステムは、相場に張り付く必要がなくなる一方で、それぞれ得意な相場環境がある程度決まっていることには注意してください。
「これまで放置しているだけで儲かっていたのに、相場環境が変って勝てなくなった」ということもしばしば発生します。

特に初めのうちは少額から試してみるのが良いでしょう。

>>トライオートFXの公式サイト
>>トライオートETFの公式サイト

なお、株ではなく仮想通貨の話になってしまいますが、僕自身も趣味でオリジナルの自動売買プログラムを作ったりしています。
Pythonというプログラミング言語を習得している方であれば仮想通貨の場合は自動で売買ができるので興味がある方は参考にしてください。

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まとめ

最後にまとめです。 デイトレードとは1日のうちに取引を繰り返して利益を積み重ねていくトレード手法です。

一部のイメージとは裏腹にローリスク・ローリターンな手法だと言えます。
デイトレードを始める時はとにかく税金と手数料に注意する必要があります。

その他、感情に左右されたく無い場合や日中忙しくて取引ができない方は自動売買系のサービスを利用するのも一つの選択肢としてあります。

参考)SBI証券のアクティブプランなら1日約定100万円まで手数料無料
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